診察時間
形成外科
当院の形成外科について説明しております。
体の表面の異常、変形や欠損の治療、体の一部の修復を行う診療科です。機能や見た目を損なわないよう、ただ治すだけではなく手術後の傷跡を可能な限り目立たなくすることも重視されます。
主な診療項目
ほくろの治療は次のことが重要です。
当院では、上記について最大限の努力を行っております。診断については専門医として診察し、治療法を指導いたします。皮膚の悪性腫瘍は褐色から黒色をしているため、専門医以外ではほくろと区別が付かない場合があります。通常のほくろの場合は炭酸ガスレーザー(自費診療)をおこなうこともありますが、悪性をうたがったり組織診断をしたほうがよい場合は切除手術を形成外科医が行っております。切除については3~6ヶ月の経過後にはほとんど傷が目立たないよう注意を払いながら手術を行っています。炭酸ガスレーザーは皮膚を蒸散させる治療法です。短時間で施行でき抜糸不要ですが、しばらくの陥凹・発赤、まれに再発や瘢痕が残るなどのリスクがあります。
ワキガは病気と考えられているため、保険での手術が認められております。 とくに家族にワキガがある方、白い下着が黄色く着色してしまう方は手術により改善する可能性が大きいと思われます。 当院では皮弁法(切開による方法)を用いており、皮膚の損傷やひきつれが起こらないよう細心の注意のもと治療を行っております。 なお、手術でなくボトックスを注射することで汗の分泌を抑えることも可能です。(自費診療)
やけどは、ダメージの深さによりその予後がきまります。 深いものでは治療に時間がかかったり瘢痕となりひきつれたりします。 しかし、初めのうちは深いか浅いかははっきりしないばあいがおおく、漫然とした治療が行われがちです。 もし、2週間以上治療に時間がかかるようなら治癒後に傷跡になるか皮膚移植などの手術が必要です。 また、やけどの跡についても薬による治療や手術療法がございますので御相談ください。
眼瞼下垂症にはいくつかのタイプがあります。
眼瞼下垂とは、眼瞼をあげる筋肉である眼瞼挙筋が先天性に欠損、あるいは後天性に外れてしまうことにより起こります。 また上眼瞼皮膚が下がってきておこることもあります。
ではなぜ、眼瞼下垂で肩こりや頭痛が生じるのでしょう? 眼瞼挙筋には寄り添うようにミューラー筋という筋肉があるのですが、これは眼の開き具合を感知するセンサーであると同時に交感神経のスイッチなのです。 眼瞼挙筋が外れるとミューラー筋が引き伸ばされ交感神経のスイッチが入りっぱなしになります。 交感神経は「喧嘩をする」時に興奮する神経で、喧嘩の時に出血しないよう血流を抑え筋肉を堅くし、相手がよく見えるように瞳孔が開きます。 このため、肩や後頭部が血流不全となり肩こりを起こし、日中まぶしさを感じるようになるのです。 20歳代や30歳代のかたでもコンタクトレンズの長期使用や頻回に目をこすることにより(3)のタイプの眼瞼下垂症となっていることがしばしばあります。 信州大学形成外科ではこの眼瞼下垂を腱膜性眼瞼下垂とよび、手術を行うことで頭痛・肩こりなどの症状が70%以上の患者様で改善されているようです。 手術は上眼瞼の皮膚を一部切除し、挙筋の異常な状態を正常に近づけるように行います。 当院でもこの信州大学式眼瞼下垂手術を施行しております。眼瞼下垂症手術は保険の適応疾患です。 信州大学形成再建外科のホームページはこちら>> また、生まれつきな眼瞼下垂の場合は大腿からの腱移植を行い良好な結果を得ています。 小児では困難ですが(全身麻酔が必要です)、局麻でできる成人の方なら日常生活に殆ど支障なく手術することが可能です
陥入爪は、靴の不適合などで生じる比較的多い疾患ですが、これをきちんと治療できる医療機関は多くはありません。 感染や腫れがひどい場合は爪の部分切除、陥入を繰り返す場合はフェノールによる根治手術、あるいは爪の曲がりがひどい場合は超弾性ワイヤーによる保存的な治療を行っております。(超弾性ワイヤーによる治療は自費診療となります) ただし、爪白癬による変形がある場合は皮膚科での診察により爪白癬の治療を優先します。