皮膚科一般

アトピー性皮膚炎

にきび治療について

にきびの治療に関して基本的には保険の適応となる投薬治療を行っています。
以前から日本のにきび治療は欧米に比べて20年遅れているといわれてきましたが、近年ディフィリン(欧米ではアダパレンという名称で使われている)が日本でも保険適応となり若干追いついてきた感があります。ディフィリンは毛穴のつまりを改善する薬で、イオウカンフルローションなどと同様の作用を持ちます。使い始めの発赤・乾燥などの症状はありますがにきび治療に関してこの薬の登場で保険で治る方が多くなりました。

他方、アクネ菌を押さえるため抗生剤の内服や外用の使用は従来どおりですが、耐性菌の発生の危惧もありできるだけ早期にやめるよう心がけています。徐徐に減量していくほうが再発も少ないようです。また、症状や原因にあわせた漢方の併用も効果的で、生理前に悪くなる方、便秘の方、化膿が強い方、体に多くかゆみを伴う方など各々に異なった漢方をお出ししています。漢方が飲みにくい方には錠剤のものもあります。
あわせて、にきびを予防する生活上の注意や洗顔方法なども指導しております。

エキシマライト:セラビーム

皮膚疾患治療のための紫外線照射装置です。患部に308nmの紫外線を照射して症状を改善させます。治療時間は1回当たり数秒から数十秒と短いのですが、ある程度の回数を照射しなくてなりません。それでも波長を308nmと限定したことによりこれまでの紫外線治療機器(ナローバンドUVなど)に比べると早い効果が出ると考えられています。
保険適応疾患は白斑、乾癬、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症です。保険外になりますが円形脱毛症にも効果があります。

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